マクロスF 第24〜25話(最終話)

第24話 「ラスト・フロンティア」
作監:丸藤広貴)
バジュラとの最終戦争が始まる。グレイス及びレオン周りの事実を掴むマクロス・クオーター。アルト機が被弾して沈んでしまう。
第117調査船団での件、ランカの出生やグレイスの全企み、シェリルがDr.マオの孫らしいことが判明。
裏で進んでいる構想はフォールドクオーツを使い銀河をインプラントネットワーク化して支配するというもの。武力兵器としてのバジュラ、そのためのランカ。
物語をなかなか引っ張ってくれないアルトやここ最近のストーリー展開にもやもやしててもシェリルの『射手座』がかかると無条件で燃えてしまうのがくやしい!
愛・おぼえていますか』がバジュラを守るために歌われるのが衝撃的でした。人間の方が侵略者だというブレラの台詞も。


第25話 「アナタノオト」 
(コンテ:河森正治作監高橋裕一
離反していたマクロス・クォーターが復帰。インプラントネットワークに接続し宇宙を統べようとするグレイスを人類・ゼントラーディ・バジュラ全員の力で阻止。
燃えたー。最終回すごかったです。満足。
前半 助けを求めるランカを見て迷いが吹っ切れたアルト。「ランカは俺が助ける。シェリル、力を貸してくれ!」 そうそうこの台詞が聞きたかったですよ。
これで火がついたシェリルの『ノーザンクロス』をバックに、戦線に復帰したオズマはじめアルト、クラン、ルカの見せ所があって燃えます。続いてアルトの決め台詞「お前の歌を取り戻せ」がランカをグレイスのもとから解放、そしてそのランカが途中あきらめかけたシェリルを叱咤してシェリル復活→『ライオン』と繋がる演出。最高。
後半戦 真のラスボスとなったグレイスとの戦闘は、ランカ&シェリルのマクロスFメドレーの力でバジュラも味方につく展開に興奮しきり。ランカと同じタイミングで解放されたブレラがアルトを援護し、最後はアルトがミシェルの形見のライフルでグレイスを撃ち抜いて終了となりました。
グレイスにアルトがぶつけた「人はひとりだからこそ誰かを愛せる」は名言ですね。いきなり「星間飛行」歌い出したり「バジュラはおなかで歌うんだよ」て言い出したランカには思わずにっこりしてしまいました。
アイモがバジュラの恋の歌だったことや、ビルラーが銀河を繋げようとしたのはリン・ミンメイに会いたかったからだと分かって切なくなったりも。
憧れだった空を飛びながら戻ってきたアルト。それを地上で待つシェリルとランカは再びライバル宣言。トライアングラーな関係はこのまま劇場版に続く! という上手い引きでした。シェリルのV型ウイルスは脳から腹部に移動してランカと同じ共生状態になったようだし、ナナセも目覚めたしよかったよかった。


全25話。途中 話の展開にやきもきしたりアルトに感情移入しにくかったりと色々ありましたが、最後はちゃんとまとまっていて最終話でかっこいいアルト&熱いバトルが見られて満足です。楽曲のよさとそれを存分に活かしたバトルシーンはマクロスを見てるんだという実感を湧かせてくれました。
個人的にミシェルは生きていて欲しかったです。クランにだけあんなに大きな痛みを与えた理由が分かりませんでした。
三角関係が特に変わってないことについては最終話まで見てこのままでいいと感じました。どちらかが恋に破れてその立ち直りを描くとなるとテーマがずれてしまう気がします。劇場版でも決着つかないままでいい。
(制作:サテライト、総監督:河森正治、監督:菊地康仁、全話脚本:吉野弘幸、音楽:菅野よう子、音監:三間雅文