とらドラ! 第1巻

著者:竹宮ゆゆこ、イラスト:ヤス
とらドラ!1 (電撃文庫)
前から気になっていたのですがアニメ化決定と聞いたので。
ゆるゆるとしたラブコメで気楽にさっくり読めるのが良かったです。大きな事件なぞは全く起きず、主人公竜児と大河の学園生活・日常生活のちょっぴりニヤニヤ、ほんのり心温まるエピソードでした。竜児と大河はお互い不器用ながら相手のことを思いやる優しい関係でいいですね。
ヒロインの大河は表紙のイラストを見たときはもっと型にはまったツンデレお嬢様かと思ってたんですが、内面は意外と普通の女の子の側面が強くそこが逆に魅力的に思えました。 ――恥ずかしがり屋で好きな人の前では完全硬直、ドジな自分に自己嫌悪、ほんとはとても優しい、寂しがり屋、泣き虫――竜児が手を貸してあげたくてしょうがなくなるのも分かります。
著者の竹宮先生はノリが良くて明るい性格なんでしょう。あとがきもそうですが本編の文章や登場人物にもそんな著者の性格がよく表れている気がして1巻を読み終わった頃にはすっかり竹宮先生好きになってしまいました。2巻以降と『わたしたちの田村くん』も続けて読んでみようと思います。
活字で想像してニヤニヤするのも楽しいですが、漫画版やアニメ版の大河が見てみたくなるのも確かだな〜。