狼と香辛料 第4巻

著者:支倉凍砂、イラスト:文倉十
狼と香辛料 (4) (電撃文庫)
ホロとロレンスの距離感がいいなぁ。このふたりの関係は、ふたりが旅の終わりであるホロの故郷をめざしながらもわざと遠回りしているスタンスとよく似ています。
巻を読み進めるにつれ、これをアニメ化するスタッフの苦労がだんだん分かってきました。ロレンスの心情の機微がこの作品のみそで、活字でこと細かに表現されているそれを絵で伝えるのは大変だなと思ったからです。心の声をキョンのように全部独白させるわけにもいかないですし。でもホロとロレンスのニヤニヤなやりとりは声と動きがつくと破壊力抜群なんでしょうね〜。