狼と香辛料 第1巻

著者:支倉凍砂、イラスト:文倉十
狼と香辛料 (電撃文庫)
ホロとロレンスの会話のやりとりがとてもいいですね。ホロの容姿、性格、口調、設定諸々が私にはどストライクです。読みやすい文章で感情移入しやすく、ロレンス視点でホロを見るのがとても楽しい。「商い」が物語の主題材で「食べる」「寝る」といった生活描写が丁寧なのも好きです。

  • 福山潤(ロレンス役) : 序盤での“ホロ”とのやり取りは、ほとんどずっと駆け引きをやっているようなものなんです。その部分が原作ではこと細かに描写されていますので、原作では行間として表現されている部分をいかに皆さんに楽しく理解してもらえるかというところが、我々の勝負だと思います。特に、序盤での“ホロ”と“ロレンス”の主導権争いは、演じていて力の入るところでしたし、楽しんでもらえるかと思います。
  • 小清水亜美(ホロ役) : “ホロ”は、独特な取引の仕方をするというか、例え言葉をよく出すんですよ。「〜〜の如し」という具合に。そういった言い回しの時は、歌と普通のセリフの中間くらいのリズムで演じています。人が聞いていて、思わずうなずいてしまうようなリズムというのがあると思うんですが、それを大事にしています。
  • 荒川稔久(脚本) : 原作では込み入った経済関係の話がおもしろくてそこに引き込まれたんですけど、これを30分という尺のあるアニメするために、足していったシナリオが皆さんにどれだけわかってもらえるかというのが心配でした。セリフに定着させるのが大変で、小清水さんのおっしゃっていたように、ある程度リズムを意識して、耳に入りやすいセリフになるよう心懸けたつもりです。
  • 高橋丈夫(監督) : 映像作品というものを考えた時に、全編会話で成立させるだけでなく、アニメならではの脚色を盛り込むという考え方もあるんですね。でも、この作品のおもしろさは“ホロ”と“ロレンス”の掛け合いの妙にあるので、その部分を外さないように、そして30分間退屈しないように四苦八苦して作っています。
「狼と香辛料」アフレコインタビュー! − 電撃オンライン

年明けのアニメ放映が楽しみ!