CLANNAD 第9話

第9話 「夢の最後まで」

風子が、公子さんが、みんなが幸せになるストーリーでとてもよかった。感想を書くために何度か見直したのですが見るたびに毎回同じシーンで泣いてしまいました。見終わった後も風子が消えてしまった寂しさはなく、むしろ温かな気持ちに包まれます。これは、目の前からは消えてしまったけれどみんなの心の中に風子の存在がしっかりと残っていて、そしていつか退院してまた元気に校内を走り回る風子の姿がきっと見られる、そう思える終わり方だからだと思います。
3人だけの前祝いでパーティ帽をつけて大はしゃぎの風子や、当日校門へとダッシュしながらとびきりの笑顔をこぼす風子がとても印象的だった。前の週までは風子の(自分が消えることを)悟っているような振る舞いが気になってしょうがなかったのですが、それも杞憂に終わってくれました(←Keyのストーリーは一回見ただけではハッピーエンドなのかそうでないのか分かりにくいものも少なくなく、正直見る前は喪失感を覚えるような終わり方じゃないかと半分身構えてしまってたので)。結婚式の最後、公子さんにヒトデを渡し精一杯の思いを伝えた風子は一筋の風が吹き去るように消えてしまいます。そのシーンも寂しさはほとんど感じませんでした。結婚式のことを、風子のことをもうみんな忘れることはないでしょうから。それに、これから朋也と渚が互いを「渚」「朋也くん」と名前で呼び合うたびに私たちは風子の存在を思い出せますしね。
そうそう、風子が半ば強引にでもふたりを下の名前で呼ばせるようにしたのはほんとGJでした。前回、夕暮れの噴水のふたりを見て風子が何か確信したように頷いていたのはこのことだったのかな。このふたりにも自分の姉と同じように幸せになって欲しい、そんな風子の気持ちが伝わって嬉しくなりました。
次回からはことみストーリーに入るようです。ことみは登場したときから妙に気になっていたキャラなので楽しみです。