げんしけん2 第8話

第8話 「こすけん」
同人誌(801)を描いてそれを他人に読まれることにまだ抵抗がある荻上。かなりナイーブになっている荻上を柔らかく言い諭す大野が良かった。こういうところはいい先輩だよなぁ。くっちーを毛嫌いする女子部員ふたり。まあくっちーは普段の行いが悪いから仕方ないんだけど、頑張って窃盗防いだのにこの扱いなら切れても文句は言えない…?斑目がいないとやっぱりちょっと寂しいですね。
げんしけん」という作品は、序盤は笹原の、終盤は荻上のカミングアウト&自己表現の過程がうまく描かれていると思います。自分がオタクであることを認めそれを他人に打ち明けるのは同じオタク同士であってもやはり抵抗があります。笹原も荻上も始めはそうでしたが、それが周りの助けもあってだんだんと自分のやりたいことを素直に表に出せるようになっていく。自身がオタクであることにコンプレックスを持っている(ほとんどの)人はこの二人に共感できるのではないでしょうか。漫画やアニメでそういう過程が描かれる作品は少ないですし、このリアルっぽさこそが「げんしけん」の売りだと思います。特に荻上は過去の強烈なトラウマのせいでオタクである自分自身が大っ嫌いという悪循環にどっぷりとはまっていて、それ故に「げんしけん」の中で最終ボス的位置づけになっています。2期終盤はそんな荻上による『荻上物語』がメインテーマなわけです。