CLANNAD 第8話

第8話 「黄昏に消える風」   (コンテ:石立太一石原立也
せっかくマスターの称号にまで上りつめたというのに風子にバレてしまった朋也。風子の「己が最悪です!」の手の動きがかわいかった。どんどんみんなの記憶から消え見えなくなってゆく風子。朋也と渚の励ましが逆に痛々しい。三井さんや藤林姉妹、春原、そして古河夫妻まで…。記憶から消えつつも心のどこかに風子の存在がひっかかって苦しむ春原と早苗さんを見るのがつらいです。昼、夕暮れ、深い夕暮れ、夜、と時間の経過を光の彩りで表現する演出がとてもきれいで印象的でした。

30分通して風子が消えていく寂しさを描写し来週のクライマックスへつなぐ回でした。自分には、風子が消えていくそのこと自体の寂しさよりも、風子が持っている諦念のようなものから来る寂しさの方が大きいです。どうも最初から風子はひとり達観しているような部分があって(←「消えていく自分はもともとそういう存在だから仕方ない」といった雰囲気)、朋也と渚が風子に入れ込めば入れ込むほどふたりと風子の間にギャップを感じてしまうんです。最初から最後まで風子はこんな調子のままで、そしてそのままどこかへ消えてしまうのでしょうか?もしそうなのだとしたらとても寂しい。そんなに感情の起伏が大きい子でないことは分かっているのですが、最後に思いっきり泣いて思いっきり笑う風子が見たい。