こどものじかん 第12話(最終話)

第12話 「こどものじかん
りんはレイジをおとなとして見てなかったわけか…。「青木先生が初めて信頼できたおとな」というりんの台詞を聞いてはっとしました。レイジは心の根底に子供の頃の傷が残っておりそのせいでおとなになりきれなかった。でも「りんを守り、りんに守られることでその傷を治していって欲しい」という秋さんの思いにレイジが気付いてよかった。
最後はいつも通りの楽しい学校生活に戻り、原作未完ものとしてはうまい形で終わったと思います。「もうあせるのをやめた」というりんの一言がとても印象的。これまではりんを"こども"という枠に押し込めてしまう人ばかりでそれに反発する気持ちが大きかったのだろうけど、青木先生みたいにまっすぐに自分のことを見てくれる人がちゃんといることに気付いて、今の自分でいいんだと思えたのでしょう。あせらずゆっくり「こどものじかん(子供でいる時間)」を楽しめばいいですよね。
黒ちゃんのいい子っぷりと、相変わらず勘違いしっぱなし宇佐ちゃんが最終回で見られたのもよかったです。黒ちゃんかわいかった。引きのりんのリコーダーで「間接ちゅ〜」はいいですねぇ。ニヤニヤ。

総感 

いやー、面白かったです。原作読者の自分としては『こじか』の内面的な魅力がちゃんと描かれたことにとても満足。作品の設定上話題性が先行してしまうのはしょうがないのですが、「子供と大人」についてのメッセージ等原作者がこじかで伝えたかったことをアニメスタッフがうまく映像化してくれたと思います。ギャグやコミカルな描写を交えつつ、大人が子供とどう接するべきかという大きなテーマに取り組むのがこじかの魅力で、アニメでもそれがよく出ていました。話題性のもととなったギリギリのあぶない表現もTVの電波には乗せられなかったけれどほとんど原作を再現していたのがすごい(DVDで確認)。アニメこじかのコミカルな規制の入れ方は私は面白く感じたし、TV版とDVD版の2種類味わえて嬉しい。あと、宝院せんせと宇佐ちゃんは原作読んだときはそこまで好きなキャラでもなかったのだけど、アニメ見て大好きになりました。