放浪息子 第7巻

著者：志村貴子

今巻は修一・安那の件で宙ぶらりんになったよしの（高槻くん）が千葉さんへ急接近というびっくりな展開。あまのじゃくであまり人になつかない猫のような千葉さんと、そんな千葉さんの顔色をうかがうよしの ―― このふたりのやり取り・表情がもうほんとたまらんです。千葉さんにけんもほろろな態度をとられても妙にかまいたくなっちゃうのは分かるなぁ。
千鶴に盾にされてる佐々ちゃんがやたらかわいかった。あと、個人的に好きな安那がたくさん出たのも嬉しかったです。これまでとちがう一面も見られたし。
修一周りもよしの周りも交友関係が大きく動いてきて続きがとても楽しみ。「修一・安那」「よしの・千葉」体制は果たして安泰なのでしょうか。修一とよしのの第二次性徴の描写もだんだんと見られるようになってきてるのですが、どこら辺までやるつもりなんでしょうね。ひげの生えたにとりんはさすがに見たくない（笑）。
相変わらずストーリーの進め方が志村節満開でした。客観的に物語を静観しつつたまに訪れる急展開に振り回されるのがとても楽しいです。イシデ電さんのあとがき漫画も妙に面白かった。あと志村先生がブログ始めてたの知りませんでした（即行ではてなアンテナに登録！）。イラストいっぱいで鼻血出ます。

• 作者ブログ　⇒　『 青色吐息 』

最近は『もやしもん』、『もっけ』等自分のお気に入りのちょっとマイナーな（失礼）漫画がどんどんアニメ化していってるのですが、あとは『放浪息子』と『イエスタデイを歌って』あたりがアニメ化されてくれないかなーと淡い期待を抱いています。両方とも雰囲気を味わう日常系作品で起承転結がはっきりしないストーリーなので映像化しにくいのはよく分かってるんですけどね（ファンタジー部分も少ないしむしろ実写向きというべきか？）。
そういえば『青い花』の新刊第3巻が来月発売らしいですね。楽しみです。