電脳コイル 第25話

第25話 「金沢市はざま交差点」

情報を整理するのでいっぱいいっぱいです。全ての謎の解明は来週の最終話に持ち越し。終盤ちょっと駆け足っぽいもののこれまで25話全て妥協なく構成されててほんと脱帽です。今回はヤサコを守るタマと2.0(猫目操作)とのバトルがすごかった。そして引きで明らかになった「4423」がイサコ自身であるという事実に驚愕&混乱。ちょっとこんがらがってきました…。以下の整理内容は断定的に書いてある部分もありますが自分の推測が多分に混じっています。

4423

イサコのことを指す。イサコが交通事故で意識不明になった際、ヤサコのおじじが担当し治療。その時のカルテNoが4423だった。また、イサコのカルテに「臨床実験医療空間番号:4423」とある。おじじは実験用の仮想空間を使ってイサコを治療していたみたい。ここに来て気になるのはあの少年はほんとにノブヒコ?ふたりを暗号名で、そして自分のことを「4423」と呼んでいるし、暗号やカルテNoが出てくることからおじじと関係しているように思えます。あの場所が医療用の仮想空間であるならあの少年も医療用の仮想人格でノブヒコの姿を借りてイサコの電脳体を誘導していたとか。以前幼ヤサコが迷い込んだ空間はこのイサコ用の医療空間だったみたい。ちなみにノブヒコのカルテNoは4422。前回おじがタマコに言った「22」はこれのこと。


(4423病室)
イサコは猫目に「ノブヒコが生きている」と騙されていたが、4423病室はノブヒコが入院しているという名目のダミー病室として使われていた。イサコのおじ夫婦はノブヒコが死亡していることも、4423病室のノブヒコがダミーであることも知っているが、メガマス(猫目?)との契約によりイサコを含め他言無用だった模様。「もうすぐお兄ちゃんが帰ってくる」と言うイサコに対してのおじの複雑そうな表情はイサコに真実を言えない苦しさから。16話のサブタイトル「イサコの病室」はそのものずばりだった。

ヌルキャリア

コイルスが開発した装置で、電脳コイル現象を利用して"あちら"へ電脳体を移送するための乗り物。冒頭で「心の欠片を集める探査装置がヌルキャリア」と言っており、これは"あちら側"へ迷い込んでしまった電脳体を捜索するための医療器として利用されていることを示す。ちなみにこれまで出てきたヌルは放棄されたヌルキャリアが暴走したものらしい。"はざま交差点"にはおじじが利用していたと思われるヌルキャリアと"通路"があった。なお、小此木宏文の名前(おじじの本名?)でヘルプが書かれており、電脳体の移送にはコイルス社発行のIDが必要、ID発行には専用のデバイスが必要、移送中はヌルキャリアの誘導に従うこと、推奨年齢は6〜18歳で例外を除きそれ以降の人間は許可されない、移送中はデバイスを第三者が外さないこと、といった注意書きがある。
"あちら"に迷い込んだ幼ヤサコが会った黒い影(ヌルキャリア)はどうやらおじじっぽい。イサコの電脳体を探索するためにおじじが自ら乗り込んだのか。影は自分のことを「医療器」と言っていたけど、背の高さにヤサコが反応していた点や、話し方や声の感じ等から、おじじ本人な気がします。推奨年齢から大きくはずれているのにイサコの電脳体探索(もしくは保護)のために実験的に自分を移送し、なんらかの理由で戻れなくなったのでは?

ミチコ

おじじによる治療後イサコの電脳体が体へ戻る際、兄と別れる寂しさとヤサコに兄を取られるという嫉妬心から生まれた。ミチコはイサコの願いを聞きノブヒコの意識を"あちら側"に閉じ込め、いつか再びイサコが通路を開くのを待っていた。イサコとノブヒコと3人で永遠に暮らそうとしており、猫目と取り引きしイサコを手に入れる。イサコがいないと空間が維持できずミチコも滅んでしまうためイサコを連れ戻そうとするヤサコに強く対抗している。
外見的には髪をおろしたイサコに近い…?手にイサコと同じ人形を持っておりペンダントをつけている。声が桑島さんでなく折笠さんなのが未だ気になる。

ヤサコとマユミ

マユミとの関係でヤサコの心の弱さが浮き彫りになる。都市伝説の"はざま交差点"に近付いたマユミに変な噂がたった際、ヤサコは自分が巻き込まれるのが嫌で友人だったマユミに冷たく接し、このことが原因でふたりに溝ができる。ヤサコのそんな性格が許せなかったマユミはヤサコと距離をとり、一方ヤサコはそんなマユミの態度に逆に自分がいじめられていると勘違いしていた。ふたりが"はざま交差点"に近付いた理由、噂が立った後マユミがどういう行動をとったのか、については不明。

猫目

母親が病気らしい。イマーゴ技術を発明した父親がメガマスに使い捨てられたことに逆恨みし、復讐するのが目的。ミチコを使ってイマーゴの子供たちを意識不明にするテロを考えており、その責任をメガマスに押し付けようと画策している。ヤサコを本気で殺そうとしたことや以前からの不信感が原因で弟のタケルが離脱。制御装置をタケルに奪われており、自暴自棄的行動を起こしそう。度々誰かと連絡をとっているがバックに誰がいるのかは不明。この時点で考えられるのはヤサコパパくらいだが…。

その他気になる点

  • ブランコに座るイサコの真後ろにいる黒い影(ヌル)は本当のノブヒコ?それとも4423を探していたヌルキャリア(おじじ)?
  • ヤサコパパについて。来週出番があるのは間違いないがどういう立場で出てくるのか。
  • "あちらの空間"に迷い込んだ幼ヤサコがメガネをかけていた理由。電脳世界では電脳体はメガネをかけないので。本当は現実世界だった?
  • デンスケの首輪(ロック)はどのタイミングでつけられたのか。最初のデンスケは首輪をしていない。