狼と香辛料 第1話(新番組)

第1話 「狼と一張羅」  (作監:黒田和也)

原作既読、今期期待していた作品のひとつです。賢狼ホロと商人ロレンスの「剣も魔法もない」ファンタジーストーリー。ひょんなことからホロと旅をすることになったロレンスが、その街その街で事件に巻き込まれたり大きな商談に成功/失敗したりするのにドキドキしつつ、ふたりのバカップルぶりをニヤニヤ楽しむ作品です。老獪なホロに始終やられっぱなし尻にひかれっぱなしのロレンスですが、たまに立場が逆転することも。
今回はホロ登場&世界観紹介の回でしたがなかなかいいつかみ。動いてるホロ、かわいいですね。犬耳しっぽにほぼ30分裸とサービス満点。原作ファンとしては(引きのシーンの)ロレンスの一張羅を着たホロがたまらなくかわいかったな。
キャストのロレンス@福山潤さん、ホロ@小清水亜美さんの声もよく合ってる。福山さんの声は個人的に少し高い感じがしないでもないのですが、ロレンスはまだ若い商人だしホロにこれからいろいろとからかわれていくことを考えると福山さんの声のイメージもなかなかいいのではと思います。原作1巻を初めて読んだときよりホロの花魁口調がナチュラルに聞こえたのは、自分が原作で読みなれたからか単に小清水さんの演技がうまいからか。「わっち」「くりゃれ」「ありんせん」なんて他作品ではあんまり聞かないですね。でも、もう数話たつと小清水ホロの「やさしくしてくりゃれ?」でロレンスも視聴者一同もきっとめろめろになってしまうですよ!
ゆったりした牧歌的な雰囲気ときれいな絵は原作のイメージ通りでとてもよかった。黒田和也さんの艶っぽいキャラデザとテカテカした彩色は原作イラストのやわらかい雰囲気とは少し違いますが、これはこれでいいですね。ホロのアップの顔がとてもかわいかった!OP&ED、BGMもステキです。ノスタルジックなOPとかわいいED、いいなぁ。ホロは孤独さと郷愁の想いに耐えきれなくなってロレンスに頼り北の故郷に向けて旅を始めるのですが、OPではその寂しさが、EDでは逆にふたり旅の楽しさ・温かさが伝わってきます。文倉十さんのちびキャラは原作のカラーイラストに毎巻1枚だけ載っていて新刊を購入したときのひそかな楽しみなのだけどEDでこんなにたくさん見られるなんて嬉しい。ホロの好物のりんごとの組み合わせがかわゆいです。
クロエはアニメオリジナルのキャラですか。原作のヤレイ(麦の値段交渉人)の立ち位置をうまくアレンジして登場させていて特に違和感はなかったです。若い女性キャラにしたのは画面をにぎやかにするための工夫かな?ロレンスに気のあるそぶりでしたし、最初のエピソードはクロエの言ってた商売の話になるのでしょう。ロレンスは断ってたけど結局巻き込まれると予想。

狼と香辛料は最終回まで見ます。